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第2章 Scene.01

　
「いやいやいやっ。ボクだってそれなりに良いと」

　何で呟いたのが聞こえてる。

　と言うか、何故売り込もうとする。

　…まぁ、悪い気はしないけど。

　シュウの良いトコくらいくらいアタシだって……。

「う、うん？」

　シュウの良いトコ。

「え、えっと…？」

　別に見詰めたくて見てるわけじゃ無い。

　だから、照れながら首を傾げないで欲しい。

「ま、多分…あるわよね」

「な、何がぁっ!?」

　いちいち反応が五月蝿い。

　もし、相手が見付からなかったら、仕方ないからアタシが貰ってあげる。

　あくまで、仕方なく。

「ってか…、アカネは水着…着ねぇの？」

「………」

　唐突に何を言うんだコイツは。

　確かに今居るのはプールサイド。

　だからって、何も水着にならなきゃいけないわけじゃない。

　ジト目で観察してみれば、やはりコイツの視線はエリスさん。

　あんなエロボディに勝てるわけないじゃん。

　おっぱいだけでアタシの顔くらいありそう。

「やっぱ…すご……うがっ!?」

　ムカついた。