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びっちカノジョ 【2期目】
第8章 Scene.07
 
 二体のオークを見上げる。

 数メートル先の暗闇を、鋭い眼光で見詰めてる。

「フフン……お前ら……良いの持ってるなぁ」

「グフッグフッ…や、やっぱり………」

「グフッ…コイツらの………」

「それを大人しく置いていけば見逃してやるぜぇ?」

「お前らには勿体ないだろ」

 暗闇からゾロゾロと出て来た狼みたいな人型。

 全身毛むくじゃら。

 ケモノ臭そう。

「おっとぉ? オレらは臭くはないぜぇ? 何たって無香○間を毎日飲んでるからなぁっ」

 読心術って誰でも使えるの?

「てか、それ飲み物じゃないからぁっ」

 アタシを指差した狼男にツッコまずには居られなかった。

「フフン…元気なメスだな………ますます欲しくなった」

「グフッ…このメスはオラ達のだっ」

「グフッグフッ…これから苗床にするんだよっ」

「そりゃぁ、悪いなぁ。そのメスはオレたちの苗床になっちまうなぁ」

「あ………」 
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