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びっちカノジョ 【2期目】
第4章 Scene.03
 
 腰巻き一枚の山賊に、お姫様抱っこで運ばれるスケスケV字型水着のアタシ。

 そのお腹の上でポヨンポヨンと跳ねるピンク色のスライム。

 こんな異様な一行。

 誰かに見られる事も無く、宿屋の前に着いた。

「てか…コイツ…宿入れて平気なんすかねぇ………」

「と言うか…スライムって倒せるの?」

 お腹の上でプルプルし始めたスライム。

「切ることも掴むことも出来ないんじゃムリよねぇ?」

 携帯のバイブ並みにブルブルし始めた。

「何気にヘタなモンスターより強いっスけど、磨り潰せば何とかなるかもっスねぇ………」

 お腹の上でビローンと伸びた。

「…これでも…磨り潰せるの?」

「わ、分からねぇっス」

「てか、この子…。言葉分かってるような反応してるけど………」

「少なくともスライムに知能は無いんスけどね……。コイツばかりは他のスライムと違うんスかねぇ」

 お腹にピンクのジェルを塗りたくった状態になっている。

 スライムが伸びている内に、取り敢えず宿の中へと入った。
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