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びっちカノジョ 【2期目】
第4章 Scene.03
 
「この子は……ある意味ヤバいけど……基本的には無害っぽいんだけど………」

 小さい子が頑張ってかけっこをしているような感じで、部屋をポヨンポヨンと跳ねてるスライムを見てると和む。

「まぁ………基本的に懐かないはずのモンスターが着いてくるって時点で、普通とは言えねぇっスよねぇ」

 ポヨンッと高く飛び跳ねては、アタシのカラダの上でグニューと伸びるスライム。

 さっきとは違って、カラダが熱くなってくる事は無かった。

「第一…姐御にそこまで懐いていたら、見捨てるのも偲ばれるっス」

「…こんなに…こういうのに懐かれるなんて思わなかったんだけど………」

 お腹の上でプルプルと体を振るわせるツルツルしたスライムの体を撫で付ける。

 手触りが良すぎて癖になりそう。

「そもそも、姐御って不思議っスよねぇ」

「どーゆー意味よ?」

 ヤスの物言いに思わず眉が寄る。

「あっ……いや…悪い意味じゃなくってスね………」
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