この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
明治鬼恋慕
第3章 擬態

しかし敗者の大人たちにわざわざ気を配る者はひとりもいない。

「強いなリュウ!」

「リュウ~!」

見物人は男女問わず、凛と佇む勝者の少年に夢中だった。

年頃の娘たちは特にだ。


焔来を見下ろして立つ細身の少年──リュウは、役目を果たした木刀を捨てて汗をぬぐう。

くせのない面差しを引き立てる涼しげな目を、周囲ではなく焔来だけに向けて──


「お疲れ様」


倒れている彼に手を差し出した。



「あのなぁ、俺だって悔しいんだぞ?」

「うん」

「負けた奴に情けをかけるなっての…ったく」



差し出された手を掴みながら焔来は唇を尖らせた。

事実、リュウのこの行為が敗者を逆撫でしてしまうこともあるだろう。

それでも二人が笑っているのは…彼等の仲の良さの表れだった。



/329ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ