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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第9章 盗撮 編 3-1 コスプレ
「うわぁ!ご、ごめん!」
慌ててドアを閉め、しまった・・・と後悔する。
もちろん覗く気などなく、変な気持ちは無かった大石だがノックをしなかった落ち度を素直に認め、更衣室の中の来瞳に急いで謝った。

「ごめん、わざとじゃないんだ。でも本当にごめん!」
部屋の中からは返事が無く、来瞳が怒っているのかどうかが、分からなかったが、何度も謝っている内に、やっと返事をしてもらえた。

「も、もういいから!それで、何なの用事は?」
「う、うん。あの、真奈さんが起きないからどうしようか、と。もう時間が無いし・・・」
ドアを隔てて2人は話す。

「えっ、やっぱり寝たんだ・・・もう、ベッドに入ると、いつもすぐに寝るんだから!」
来瞳のイラついた声が聞こえる。

いつも?すぐ?・・・そうなのか?・・・
大石は来瞳の言葉が気になったが、時間が無いことをもう一度伝えた。

「部屋を開けなくちゃいけないから、せめて更衣室に移動させて欲しいんだよ」
「そんなこと言ったって、私だって・・・私だってランジェリーの着替え中だから、出られないよ。知ってると思うけど!!」

語尾が強調された言い方に、大石は身がすくんだ。

お、怒ってる!・・・やっぱり怒ってるよ・・・
そりゃあ、そうだよな・・・

大石は、脳内メモリーにしっかりと保存されている、来瞳の着替え中の様子を再生してみる。

更衣室の扉を開けた瞬間、目に飛び込んできたのは、次の衣装に合わせたランジェリーに着替えている最中の来瞳だった。
ショーツは黒のTバックで、ドアに背中を向けていたからお尻が丸見えで、ガン見した訳ではなくても、プルンとした2つの白い膨らみが脳裏に焼き付いている。
手に持っていたのはヌーブラで、ドアを開けた時は、着けるために少し前かがみになっていた時だった。
いきなり開けられたドアに、それが真奈だと思ったのか胸を隠すことなく振り向いたから、大石は綺麗な上向きの胸の膨らみを、そのまま見ることが出来た。
身体を捻った弾みで、プルプルと揺れていたところまではっきりと覚えている。
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