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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第13章 地下アイドルの秘密 編 1-1
促されるままに廊下を進んで角を曲がると、その広さに内心でハッとしてしまう。
せいぜいツインかダブルの部屋だと思っていたのに、もっと上のランクの部屋らしい。
大型のTVや立派なソファ、簡単なカウンターまである。ベッドは別の部屋にあって、半開きの扉の向こうに見えていた。
立ち尽くしていると審査委員長は、髪を乾かして来るからソファで座って待っていて欲しいと告げ、部屋から出て行った。
心臓がドキドキしているのを気付かれない様に落ち着いて返事をして、ゆっくりと座ってみる。硬めでも身体を優しく包んでくれる感触に驚きながら、深呼吸をして落ち着こうとした。

爽やかな印象の人で良かった・・・

第一印象としては、嫌いなタイプの人ではなかったことで、少しは気持が軽くなっていた。
審査委員長と聞いていたので、自分から見たら、おじいさんのような年齢の人を想像していたけれど、人懐っこい笑顔と滑舌の良い話し方、姿勢の良さに好印象を持つことが出来た。
部屋に入るなり、いきなり変な事をされたらどうしよう、そんなことも考えていたのに、こうやって座って待っていられる事に拍子抜けしてしまったくらいだった。
ドライヤーの音がまだ聞こえていた。
立ち上がり窓の傍へ行って外の景色を眺めて見る。
うわぁ、高い・・・
目に入る建物は全てこのホテルより低くて、視界を遮るものがない。
見慣れた街でも、こうして視点の位置が変わるだけで違う街を見ている様な気分になってしまった。

暫くして、人の気配を感じて振り返ると、1人用のソファに座ったまま私を見つめている審査委員長がいた。
「すみません!考え事をしていて気づきませんでした」
慌ててペコリと頭を下げて謝ると、また爽やかな笑顔を見せて笑っている。
「随分熱心に見ていたから声をかけにくかったよ」
怒っているようには見えないのでホッとしたけれど、服は着ないでバスローブのままだった。
座りなさい、と言ってくれるのを待っていても何も言ってくれないので、私は窓際で立ったまま審査委員長の視線を浴びつづけた。
いやらしい眼つきではないけれど、頭からつま先までゆっくりと視線が下りて行くのが分かる。

今、胸を・・・見られてる・・・

何度も全身を這う視線に戸惑っている私に、やっと声がかかった。
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