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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第13章 地下アイドルの秘密 編 1-1
その後も、大西監督の時間が許される間に私は何度も抱かれ続けました。
そして最後にはまた失神したように意識を失ってしまったようで、気が付くとベッドの上で全裸のまま横たわっていました。
少し頭が痛いのと気だるさが全身を包んでいて、起き上がる気になれません。
大きな窓から見える薄暗くなった空と同じような色の部屋の雰囲気だけが、心地よく感じます。

監督は・・・監督はどこにいるんだろう?・・・

気になって左右を確認すると、ベッドサイドのソファに座ってペットボトルの水を飲んでいる監督と目が合いました。
じっと私を見つめていたようです。

MVの話はOKだったよね・・・良かった・・・

監督がファータフィオーレのセカンドシングルのMV製作を引き受けてくれたのを思い出して、私は自然に笑顔になってしまいます。
メンバー全員でこうして仕事を繋いできたことに私も加われて嬉しかったのです。この結果を知った時のみんなの笑顔が浮かんできます。

横たわっている私の身体に視線を這わせたまま、監督が言いました。
「涼奈ちゃんは今はまだ少女の身体つきが残っているけど・・・これから大人の身体になっていったら、いい女、になるんだろうな」
どう答えたらいいのか分からなくて、戸惑っている私に近づいてきます。
飲む?と声に出さずに聞いてきた監督に私は頷きました。
口移しにゴクゴクと飲まされた後、今度は私にそれを要求してきます。
水を含んだ唇をそっと触れさせて私が流し込む水を、監督も全部飲んでくれました。
間近で見つめ合い、笑いあった後に一度だけ深くキスをされましたが、それ以上は求められませんでした。



支度を整えて最初に部屋を出ようとする私に監督が言いいました。
「ファータフィオーレのファーストシングルやDVDの売れ行き、それからレギュラーではなくてもTV番組の出演本数の増加はやっぱり・・・いや、聞くまでもないか」
「はい、応援して下さるファンの皆さんのおかげです。大西監督、これからも私だけじゃなくメンバー全員、宜しくお願いしますね。私達も監督の期待に応えられるように頑張ります」
そう言って営業用のスマイルで頭を下げた私は、なるほどね・・・そう呟いた監督の声を聞きながら、部屋のドアを静かに締めました。
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