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第16章 ストーカー（僕の彼女）編　１－１

十分に満足のいく見学だった。
瑠奈と同じマンションに引っ越すことは、空きが出るのを待つしかない
し、その間に仲を深めるためにやれることは、他にも色々ある。

聖杏学園の男子の制服をネットで探してみると、チラホラと売りに出さ
れている。
必要なものを選んで注文すると、すぐに届いた。程よく使用感の有る良
い中古品だ。髪型もそれなりにカットしてから着てみれば、元々童顔な
こともあって様になっている。
これで学園内にいる瑠奈と過ごすことができるだろうし、その時にいろ
いろな事を教えてくれるだろう。
そして、去年の聖杏の学園祭に行った時に作成しておいた構内の見取り
図が役に立つ時がきた。やはり、瑠奈との出会いは運命だったのだ。

さて今日も、そろそろ瑠奈をお迎えに行く時間だった。
もっともっと彼女と親しい関係になりたくて、僕は彼女のなにげない日
常を撮影させてもらっていた。きっと彼女は恥ずかしがるだろうから、
この事は話していない。けれど貴重な青春時代を共に過ごしたことを記
録しておくのは僕の役目だろう。それもカメラを意識することなく、自
然な表情を撮ってあげることが出来るのは僕だけだから。

大型のモニターに大きく瑠奈を映してみる。お金さえ出せば、色々と楽
しめる時代だ。その内こうした映像も３Dに代わっていくのだろう。
そうそう、彼女の身体のデータが手に入れば３Dプリンターでフィギュ
アを作ることもできる。プログラミングの勉強をした甲斐があったと言
うものだ。
登校時のまだ眠そうな雰囲気の可愛い表情。
友達と笑いながら歩く様子。
気のない男子と、興味がある男子との挨拶時の表情の違い。
どれも貴重なショットだ。
女の子として、体調がすぐれない日も何となく分かってしまう。
きっとあの生理用品を使っているはずだ。今月は来週位に来るよ。
でも、もし急に来ても大丈夫。いつでも僕が持っているからね。

続けて瑠奈のスカートの中を撮影させてもらった動画を表示させていく
記念すべき最初の動画は、やはり初めて出会った時のモノだ。
その時から会う度に撮影させてもらい、今ではかなりの数になっている。
この撮影も彼女には内緒だった。話せば写りを気にして普段の様子が撮
影出来なくなる。彼女がその時の気分で選んだランジェリーを撮ってあ
げることに意味があるのだ。