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恋文
第5章 10/09/2016


お弁当で思い出しました。


「パセリが食べれるようになりました。」


メッセージにそう記されていて、ハッとしたんです、わたし。

考えなしに、緑を足しておこうと飾るパセリを頑張って食べてくれていたんだと知り、

申し訳ないような複雑さで、次からブロッコリーにしたのを思い出しました。

わたしはパセリが好きでした、ごめんなさい。

努力して食べてくれていたのですね…ありがとうござます…ふふふ

早く言ってくれればよかったものを。

赤はミニトマトは使えないから、缶詰のチェリーなんかにしてたんですよ。

ちょっと男の人にさくらんぼって可愛すぎて変かしらって思いながら、飾りに入れてました。

お弁当作るようになったきっかけは、あなたの話からでしたよね…

お母さんが仕事していて負担になるから、いつも学食なんだって。

あなたの話す家族の話がとても好きでした。

広島に単身赴任のお父さんの話…

毎朝7時にツーコールで元気なのを知らせてくるって…


でも、のんきなお母さんとお姉さんは、鳴ったかどうか聞いてなくて…

たまにお父さん電話鳴らすの慌ただしくて出来なくて、夜、電話があると、お母さん鳴ってないことに気付いてなくて、オヤジがショック受けるって…

いい家族だなぁっていつも羨ましかった。

わたしもその中に入りたかった…

お姉さんが大阪の人形浄瑠璃に弟子入りしている男性とお付き合い始めて、お母さんが将来を不安がって諭しているって話とか。


夏休みにロードバイクで広島のお父さんのところまで一人で旅した話…

紺色のリュックひとつにお金あまり持って行かなくて、

ひとんちの開いたシャッターの車庫に寝てたら通報されて、警察に事情を話して交番に停めてもらったとか…


長時間サドルを跨いで漕ぐからおしりの皮が剥がれて、シャワー浴びると肉と皮の間に水が溜まるとか…


広島のおみやげに小さなスマイルのバッチを買って帰ったとか…

その冒険の記念のバッチ、わたしにくれましたよね…

わたし、ずっとしまってありますよ…


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