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第4章 お預け

「ワンコ、今日はこれを着なさい。」
とご主人様があたしにワンピースを出してくださる。ご主人様が、あたしに似合うと選んでくださった、モノトーンのミニワンピース。モノトーンだから、赤い首輪もよく映える。ご主人様はもう着替え終わっていて、あたしにワンピースを被せ、後ろのボタンを留めてくださる。ワンピースの下は…
「もちろん、ノーパン、ノーブラだよ。だってワンコには必要ないだろ？」
う、やっぱり。お家の中ではワンコで大丈夫だけど、
外に出たら人目が気になってしまうから、お散歩はあたしの苦手なことの一つだ。首輪だって、どう見ても犬用のもので、アクセサリーには見えない。