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第21章 シャンパンの水面

彼は、蘭の腰を抑え、その先へと刺激を送った。


蘭は甘く滴るような声をあげ、こっくりと琥珀色に輝く芳醇な悦楽の世界を旅した。


それはまるで黄金のきめ細やかな泡が、キラキラと絶え間なく足ち昇り輝く中を浮遊するようであった。


躯全体を包む深いオーガズムの連鎖の中、蘭は悠介に手を繋いでという。


悠介は彼女と指を組み、ふたりは手を握りあった。


蘭はそうして彼の眼差しに見守られながら、その生の愉悦に浸るよう、心地よい安寧の水面をたゆとうた。


五臓六腑にじんと染み入るような快感は、彼女の心の奥深いところにも浸透し、


今日までの痛みを包み込みよう、生への感謝の涙を自然と溢れさせた。


悠介はその蘭の様子に確かな手応えを感じ、自信を深めた。


また、自分の性が誇らしく、蘭の様子は彼の自尊心を充たした。