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貸し出し遊戯
第30章 captain JACK

蘭は面白いことを言う。


悠介は狭量なことろに押し込まれていた性が、自由に解き放たれるような、そんな気がして、


蘭の持つ性の豊かさは、こうやって作られて来たのだろうと思った。


人それぞれの愛の形、それは自分を肯定することから始まる。


それは、マニュアル化されたものをお手本とすることで生まれる間違った自己否定の対極にあるもので、


自己への肯定を強くする回復の愛のスタイルであるように思えた。


悠介は、悦びに溢れる愛の冒険の旅に大海原に出掛けるような晴れやかな気分がした。


そう、『Captain JACK』、その名のように!



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