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第16章 女体熟成

悠介は陰唇を指で開いて、蘭のクリトリスから膣を口で覆い舌を這わせ、蘭を再び覚醒させようとする。


反応なくぐったりしている蘭。


悠介の口に覆われた場所が温かく心地よい。


次第にクリトリスを転がす舌の存在が朧に浮かび、感覚が戻ってくるのがわかる。


悠介は穏やかな安寧の中から戻ろうとしない蘭の乳首を強く捏ねた。


小さく呻き、連れ戻される蘭。


クリトリスへの刺激が鮮やかさを増してくる。


這い回る舌が急激に鮮明さを持って蘭に働きかける。


『あぁぁ・・・』


蘭は長い吐息を洩らし、そのうねる奔流に彼女は、はっきりした感覚の中に押し戻された。


だらんとして反応の乏しかった蘭の雛も、クリトリスへの刺激に呼応して、また、パクパク口を開け始めた。


悠介は雛へと指を沈めた。


緩慢な肉壁は掻き回す指に促され、次第に腰を上げる。


ピストンに次第に起こされて、その指先を捉えしがみついてくる。


先程までの狭い範囲で襲ってくる狂おしくなるような快感とは、その快感の質が変わってくる。


躯全体に浸透して涙が流れるような染み渡るものへと。


何度も掘り起こし耕された躯は硬さを受け止める弾力を備えた。


縦方向への直線的な快感を、全方向へと拡散した。


繰り返されたオーガズムの打撃が蘭の細胞を覚醒させ、躯全体の感度が底上げされた。


根底にあたたかな快感層を蓄えた蘭の躯は、熟成された反応を示し始めた。