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第7章 仕返し

「ガクさんの機嫌が良かったのは、こーゆー事だったんですね。」

今泉が苦笑した。今まで冬が座っていた席に弁当を持って小鳥遊が座った。

「別にそれだけでは無いですけれど…。」

冬の怒って食堂を出て行く後姿を見て、小鳥遊は嬉しそうだった。

…やっぱりふたりとも似てる。

「あの人本気で怒ってますからね…僕を陰謀に巻き込まないで下さいね。もう嫌です。」

今泉は困ったように笑った。

「何を今更…あなたはいつも傍観者でしょう？」

小鳥遊が意地悪く笑った。

「まぁ…僕は面白いことがあればそれで良いんですけど。あの人は、何も言いませんけれど、ガクさんが思っている以上に、根に持つタイプですからね。」

「ええ…知ってます。」

小鳥遊は余裕の表情をしていた。

「しかも、仕事に関することでガクさんは公私混同で通達を出してしまったんですから。」

今泉は大きなため息をついた。