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マイ その成長記
第1章 六年生
マイには、二歳年上のお兄ちゃんがいます。
背が高くて、カッコよくて、勉強ができて、バスケが上手な、自慢の、お兄ちゃんです。

小さい時は、一緒に遊んだり、一緒にお風呂に入ったりしてたけど、お兄ちゃんが五年生になった頃から、一緒にいることが少なくなったの。

マイはお兄ちゃんが大好きだったから、一緒にいたかったけど…

あれは、マイが、小学六年、お兄ちゃんが、中学二年の夏休みでした。

午前中、プールに行ったマイは、お昼を食べたあと、お昼寝してたんです。

目が覚めてみたら、ママは買い物に行っちゃって、一人、お留守番になっちゃった。

自分の部屋で漫画でも読もうって、二階に上がっていったら、なんか、物音がしたの。

(ど、どろぼう?)

パパは仕事だし、お兄ちゃんは、パスケの練習だしで、家には、マイしかいないのに…

物音は二階のお兄ちゃんの部屋からみたいだったから、お兄ちゃんが帰ってきたのかなって思ったんだけど、どろぼうだったら…

ママが帰ってくるまで隠れてようかって考えたけど、もしかしたら、お兄ちゃんが帰って来たのかもしれないし…

音をたてないように、二階にあがって、お兄ちゃんの部屋の前まで行ったの…

耳を澄ますと、やっぱり、お兄ちゃんの部屋の中に誰か居るみたい。

ドアを、そ~っとあけると、パソコンの画面がついているのが見えた。
画面の中には、裸の女の人が映ってた。

えっ、何?ってよく見ると、画面の前に、お兄ちゃんが座ってるのがわかったの。

お兄ちゃんが、エッチなの見てる!

ちょっと、ショックだった。

学校の同じクラスの男子が、こそこそと、見た!とかって、話しをしてるのは知ってたけど…

お兄ちゃんは、そんなの見ないって思ってた。

お兄ちゃんに声をかけようかと思ったけど、お兄ちゃん、こんなとこ見られたってわかったら、恥ずかしいだろうなって考えて、黙っておくことにしたの。

そーっと、ドアを閉めようとしたら、お兄ちゃんの右手が動いてるのが見えたの。
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