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ばななみるく
第6章 はくねつ
「いい試合だったわ。ありがとう」
愛菜は息をはあはあさせながらも握手を求める。魅莱も息を弾ませながらその手を握り返す。

熾烈な戦いだった。お互いに汗にまみれてブラジャーはモロに見えてるぐらいに透けている。
魅莱も愛菜も相手のブラジャーや滴る汗を見て顔を紅くする。

「ダブルスもよろしく。今度は負けないから」
と愛菜は元気に笑う。

そう、熾烈な戦いだったけど、まだダブルス戦が残っている。しかも、この強敵とまた戦うとは・・。

「あのコね。衣月が応援してるってコは・・」
応援席には剣道の試合を終えた衣月が駆けつけていた。横には衣月の強敵だった維緒奈の姿もある。

「あ、ああ。素敵なヤツだろ」と衣月は顔を紅らめる。
「カッコいいし、なんだか可愛いね」と維緒奈は笑う。

「でも、モテるよね、カノジョ。まず、ハイタッチしてるコとは恋人だよね」

コートでは璃湖が笑顔で魅莱に駆けよっている。もうクタクタなのに、璃湖の笑顔を見た途端に一気に元気になってハイタッチをする魅莱。璃湖の笑顔には少し涙が滲んでいる。魅莱の壮絶な戦いに感動して自然に涙が溢れてしまったのだ。

魅莱と璃湖がデキているのは衣月も察していた。今初めて魅莱や璃湖を見るのに一瞬でそれを見抜くとは流石に鋭い。人の気を読める強豪の剣士だ。できればもう二度と維緒奈とは戦いたくないと思う。

「そして、あのマネージャーもあのコに恋してるよね」

コートの隅のところで目をうるうるさせて真っ赤になっている亜莉栖を見て維緒奈は愉快そうに笑う。あれは・・分かりやす過ぎだと衣月も思う。

「うえ~ん、魅莱さ~ん」
あまりにも熾烈な試合を見て感動の涙を流していた亜莉栖はたまらずに泣きながら魅莱に抱きついた。

「ち、ちょっと、落ち着いて、勝ったんだから泣くことないじゃない」と魅莱は困惑しながらも笑顔で亜莉栖の頭を撫でてあげる。

「あんなに凄い接戦を見たのは初めてです~。うわ~ん。何度ももうダメだと思いました~。ぐすん。勝って本当によかったです~。ぐすん。おめでとうございます~。ぐすん。お疲れ様です~」

感動に涙が溢れて止まらない。泣いてるのか笑ってるのか分からない状況で亜莉栖は感動を伝える。

「ありがとう、亜莉栖」魅莱は満面の笑顔で亜莉栖を抱き締めてあげる。

抱き締めた時に体が密着したけど、亜莉栖はもう大丈夫だった。

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