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第11章 裏切り。

他の男に抱かれたなんて知ったら、
輝昭はどうなる？

無理矢理だった事を信じて･･
……
……

･･くれないかもしれない。

理性で理解できても、
傷ついた心は疑い、怒り、軽蔑、
それに･･憎しみを･･

……憎しみを‥

･･あの目･･
私を見る、憎しみの籠ったあの目を
輝昭にもされてしまう。

そんな、、そんなの嫌。
知られちゃダメ！知られたくない！
一緒に居たいなら、隠さなきゃ。

･･でもどうやって？

どんな顔をすれば良いの？
どんな話をすれば良いの？
どのくらいの距離で立つ？
どのタイミングで側へ行く？
分からない、
分からないよ･･

きっと顔は引き攣る。
会話だって続かない。
不自然に離れて、
いつまでたっても近づけない。

だって･･怖いの。

あの目は･･怖い。

……

こんな風に怯えていたら、
すぐに気づかれてしまう。

隠し通すなんて･･できない･･

……駄目、･･もう･･

もう･･輝昭に･･会えない。

私は･･私は･･また･･