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ちょいS部長の羞恥レッスン
第12章 再び週末
「璃子に口出しする権利などないことがまだ分からないのか。黙ってついてこい」

 別に嫌なわけでも迷惑なわけでもないので、璃子は「はい」と答え、大人しく従う。

 再び歩き出した藤崎は。女性用下着のコーナーにて足を止めて言った。

「気に入ったのを幾つか選んで持ってこい。最終的に、俺が決める」

「はい」

 ここに来て、突然恥ずかしさが璃子を襲った。

 彼氏でもない藤崎に、下着を選んで買ってもらうという現在のシチュエーションを意識してしまったからだ。

 既に藤崎と何度も肌を合わせた現在でも、恥ずかしさが軽減されることはないようだった。



 璃子が「候補」として選んだ上下セットの下着3つを、藤崎は全て購入してくれた。

 手渡した瞬間、藤崎は黙ってレジへと向かったので、遠慮する暇すらなかった璃子。

 心の中で「部長が買うって言ってくれたから、仕方ないんだよね」と、璃子は何度も何度も呟いて、自分を納得させようとしていた。




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