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第13章 プールにて

　翌日の午後、二人は車で比較的規模の大きなプールへと来ていた。

　昼食は既に済ませてある。



　いったん藤崎と別れ、更衣室にて速やかに着替える璃子。

　あらかじめ下に水着を着けてきたので、着替えはすぐに終わった。

　藤崎からの指示により、今日璃子が着けている水着は爽やかなライトブルーのビキニだ。

　言うまでもなく、藤崎が買ってくれたものだった。

　着替え終わると、璃子はすぐに更衣室を後にする。

　藤崎を待たせたくなかったので、急ぎ気味に。



　更衣室を含め、どこもかしこも人混みであふれていたが、璃子は支障なく藤崎と合流することができた。

　璃子の水着姿を一瞥（いちべつ）して藤崎が言う。

「俺の思ったとおり、よく似合っている。さて、行くぞ」

　そして藤崎は、璃子の返事も待たず、大股に歩き出した。