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キスの後で…
第3章 の
「桃花。行くぞ」
「ど、どこにですか?」
「買い物。約束してただろ?」

声に出さない目力で「命令」そう告げると
私の手をとって部屋を出た。

部屋を出ると、皆のビックリしたように噂をする声が
廊下まで響いてきて
「気にすんな」
モヤモヤする私の手をひっぱった。

もしかしたら、あの場所から助け出してくれたのかもしれない。
だって、買い物の約束なんかしてないもん。

少しだけ電車に乗って着いた先は
大きなショッピングセンターで。

先輩はいくつか買い物をした後に
雑貨売り場でアロマキャンドルを手に取った。

それは昨日の仏壇用の白いろうそくとは正反対で
色々な匂いの丸い可愛い容器に入っている。

少しだけ匂いを比べた先輩は
迷わず同じ種類のキャンドルを2つ買った。

もしかして、昨日大笑いしていたくせに
キャンドルを買いに来たの?

思いもしなかった先輩の行動に嬉しくなった。
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