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夢…獏の喰わぬ夢
第6章 過去

ママゴト遊びをしているのは、彼等だと、私は、子供役として必要なパーツ。
病弱な母親が、だから子供に恵まれないと言われない為の。」


僕は涙が出た。
でも、なんと慰めたらいいかわからない。
彼女を抱きしめて肩をさする。

彼女は続けた。

「でもね。彼等のことなんてどうでも良かったのよ。いつ、もう子供じゃないと言うか待ってたの。私。

だってそうしないと彼等のママゴトに付き合って結婚しろ孫はまだか?と言われるだけよ。

それに部屋に閉じこもって好きなだけ本を読み夢を見れるわ。


休みの最後の日、私は自分から部屋を出て、食事の支度を手伝ったわ。

母親は何も言わなかった。
父親も帰ってきたが、何も言わなかった。食事中一言だけ、学校はどうするんだとね。

『行くわ。』
私には休む理由はなかったし、一杯勉強して大学に行くわ。

『それはいいことだ。』
と父親は言った。

でもね。実際は、大変だった。
先生は、公にしないと言ったはずが、学校に行ったら噂になっていた。

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