この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
夢…獏の喰わぬ夢
第8章 変化

「雲みたいって言ってたよね。僕たちは何なんだろか。
やはり有るようでいて、それは一瞬のことなんだろうか」

「難しいわね。
でも、今は居るわ、
あなたと偶然か必然かわからないけど出逢えてこうして此処に居る。」

「太陽の光を浴びて、
その分曇らせたり、雨で濡れさせながら?」

「そうかもしれない。でも仕方ないことよ。
そして、今生きている証を記憶に留め、夢に託す。」

「あの、君は、いつも何か何処かに居なくなってしまいそうな話し方をするよね。
とても不安なんだけど」

「居なくならないわよ。いつもいるわ。
永い広い時間と空間からしたら、ちっぽけねって思うだけ。」

僕は彼女を抱きしめてキスをした。

静かな優しい時間。

唇が離れると彼女はゆっくり瞼を開け、

「本当に間に合わなくなっちゃうわ。」

と起き上がった。

僕達は戻る道も 足早に歩いた。

「ねぇ、私のこと何って思ってたって言ったっけ?」

彼女はわかってて訊いている。

「…隕石」

「流れ星?彗星?宇宙の迷い星?」

「ごめん。訂正するよ。突然降って来たんだ、僕からすれば…」

「でも、当たりかもね。迷いはしないけど、宇宙を彷徨っているのかも。」
/201ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ