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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第12章 足掻く桜



「ぁたしの"同じ"は……………
あの人以外だったら、薬で高揚しようが、どんな男に抱かれようが、みんな"同じ"…
そう‥何があっても"同じ"なんだ…………」

「あの人??
美紀、好きな人‥居たの?」

「・・前は・・・」


コーラのグラスを両手で持って、辛そうに話すなんて、それって………



「前は‥じゃなくて、今も好きなんじゃないの」


だから"同じ"…
好きな人以外はみんな"同じ"……



「もう終わった事だから……」

「でも、美紀は好きなんでしょう?」

「桜…
仕方ない事もあるよ……
終わったの、あの日に…」

「美紀・・・」


終わったって顔じゃ無い、まだ好きだって事が丸分かり、なのに仕方ないって…
そんなの納得いかない!



「変だよ…
好きな人同士、一緒に居るのがフツーじゃん…
美紀‥その人の事が好きなのに……
向こうに違う彼女が出来たとか??」

「ぅんん…
そういう問題じゃ無い、もっと別の理由…
ぁたしは、もう二度とあの人に会う事は‥無い、ぁたしがサヨナラしたんだ」

「なんで!?
おかしいよ!
他に彼女が出来たとか、二股掛けられたとかじゃ無いのに、美紀が振ったなんて…
それに、美紀はまだその人の事を思ってるじゃん!!」


そんなの絶対違う!!



「どうしてもダメ…
ぁたしはあの日、付属高と一緒にあの人ともサヨナラした、もう思い出の中の話」


意味‥分かんない……


まだ好きなのに、二度と会わないサヨナラしたって…
好きなら無理やりでもくっ付いて一緒に居るべきだと私は思う。



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