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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第6章 その時・桜-


10分も経たずに2人はボロボロ……


後はテキトーに、街の路地に捨てて来たらそれで終わり、もうご愁傷様‥だったかな?
そんな言葉しか出て来ない。



「おう、一来てたのか」

「はい冬二さん」


一騒動終わって、やっと私達に気付いたみたい。



「??
美紀は??」

「それが今日も……」


美紀が此処を避けるのは前にもあったケド、こんなに長く来ないのは、私達と連んでから初めて……



「なんだよ、つまんねーな……」

「美紀なんて居なくても良いでしょう!」


不服そうな冬二に、ゆかりの喜びの声…
これだから、美紀が来たがらない。



「るせーな…
ゆかり、お前の好きにさせてやっただろうが、一々俺の言う事に文句付けんな」

「でもぉー」


一気に不機嫌になる冬二に、ゆかりは甘え声を出して誤魔化そうと…
これも、何時もの展開。



「とりあえず飲めよ、薬もあっぞ」

「はい!」

一と克己は熱烈な冬二信奉者、言われた事には直ぐ従ってしまう悪いクセ。


それだけ冬二がカリスマ‥だったっけ?
それがあるって事らしい。



私達も仲間の輪に入り、酒を貰いまずは乾杯!


んー!
ガッコ終わりのビールは最高に美味しいっ!


そう言えば美紀はアイスコーヒー派だったっけ…

ガッコ終わったら、直ぐ自販機で缶コーヒー…
眠たい目が覚めると、ほぼ毎日缶コーヒーを買う。


それから駅に行ってからビールと、美紀お決まりのコース。




グビグビとビールを飲んでいると、私の目に入るのは地面に置かれた誘惑の薬達。



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