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第4章 Scene.04

　
　何だか気恥ずかしい。

　とは言え、スカートの中を覗く為にカメラを起動してる事の方が恥ずかしい筈なんだが、今は欲望の方が勝っていて気にならない。


…それでは…


　気を取り直して、スマホを女の方へと移動させた。

「…ちっ」

　思わず舌打ちしたのも仕方ない。

　スマホに気を取られている間に、女の前に男が吊革を掴んで立っていた。

　他にいくらでも吊革は空いている。

　選りに選って、なんでその女の前なんだか問い質したくなる。





　出来るわけもないんだが。

　結局、その男のせいで、向かいの席に座る女の姿は隠されてしまった。

『次はぁ………』

　更に、降りなきゃいけない駅がアナウンスされた。


…まぁ…犯罪を犯さなくて済んだと思えば…良かったよな………


　良い方に考えて気を取り直して座席を立った時だった。