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OLオクサマのふぇろもん
第10章 Scene.10
 
 何時の間にか隣りに座っていた女性。

 ガラガラなのに、何故か隣りにウェーブが掛かった明るい茶髪の女性が居た。

 見間違う筈も無い、あの爆乳女性。

 先程の怒りも何処かへ。

 気付けば、彼女のブラウスが開けた胸元へと視線がチラチラ向いていた。

 相変わらずの爆乳。

 深い谷間に柔らかそうな肌。

 そして、短いスカートから覗く太腿。

「いかんっ」

 口に出して、自分を諫める。

 これでは、覗きで捕まった息子と同じ。

 いくら親子でも、こんな血筋は無かった筈。

 隣から漂ってくる甘い匂いに惑わされそうになりながら、鞄から新聞を取り出して気持ちを落ち着かせようとした。

「ふふっ………」

 笑い声が聞こえた気がする。

「うふっ………」

 気のせいだと思いたかった。

 しかし、何気に視線を移したのが運の尽きだった。

「なっ?! 何をっ?!」

 思わず声が出たのもムリが無い。





 隣の女性はブラウスのボタンを外して、開けた間から、小さい赤いブラジャー姿を披露していた。
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