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第3章 金曜の夜

「ん…」

何時間経ったのかな？
カーテンから光が漏れて由貴は気がつく。
起きあがると由貴の隣には義之が寝ていた。

「‼…」

お互いに裸だと気が付き
そそくさと由貴は
義之の部屋を後にした。

由貴のポケットの携帯は
義之からの着信で震えていた。
確認するが由貴は無視した。

こんなに簡単にセックスした恥ずかしさと
所々よみがえる記憶にどこかに叫びたくなった。

「今日が休みでよかった。」

由貴は家に着く。
由貴は実家暮らしである。
両親と３人住まいだ。

「由貴～お帰り　珍しいわね💝
朝帰りもしかして彼氏できた?」

母は楽しそうに言う。

「できてないよ…杏奈の家に泊めてもらったの！」

まさか、あのよっちゃんと寝たなんて言えない。
こんなとき母は勘が鋭いから気をつけたい。