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いとおしい青
第12章 第二部 初夏の頃
結婚式では松嶋さんが
冗談まじりな面白いスピーチをしてくれた。

余興は安奈が仕切ってくれてて。
アイドルグループのコピーダンスを披露してくれた。

由佳と理恵は
殆ど目を合わさなかったが
披露宴の最後の花束贈呈される時は
泣いていた。

理恵は由佳に一言だけ言った。
「よっちゃんや由貴には 非がありません。
これから宜しくお願いします。」

「こちらこそ結婚許して頂けて嬉しく思います。」
由佳も理恵に深く頭を下げた。

二次会も終わり、私とよっちゃんは家に帰って来た。

「結婚式って、こんな疲れるんだなっ」
リビングのソファーで義之が大の字で座る。

新居はタワーマンションの15階になる。
殆ど坂上家のお金で購入となった。

「夜景が綺麗だねー!!」
由貴も気疲れでフラフラだった。

まだ段ボールの荷物を開けてないのも沢山あった。

私の洋服はこの箱だったかな?…
由貴は三段積みされた一番上の箱を開けた。

義之の服だった。
手を滑らせて逆さまに落下!
服の山から手袋が見える。

なんでこんなボロいの持ってるかなー…
よく見ると私がしてた青い手袋だった
中にはメモ用紙が入ってる。

すき
また遊ぼうね

義之の幼いながらに書いた手紙。

「おい!勝手に人の私物見るなよー!」

「ごめんなさい。私の荷物と間違えた。
もしかして引っ越しの日これ私にくれる予定だった?」

「だったら悪いかよ。」
すると由貴は義之に抱きついた。

「由貴 苦しいってば。」
義之がふらつく。

「ごめん…嬉しくて…」
由貴は腕を離す。

「あーあ、今日は由貴も疲れたかと思って
セックスしないつもりだったのになぁー。」

「ごめん、離れるっ…」
由貴は焦る。

すでに義之の股関も固くなっていた。

「ここも苦しくなったから責任とってくれる?」

「きゃあ?!」

義之は由貴を押し倒した。

義之は由貴にコスチュームをリクエストした。

急かされて5分で由貴は着替えた。

「おっ やっぱり燃えるねー!その格好💝」

「ビスチェって恥ずかしいんだけど!!」



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