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いとおしい青
第19章 独占欲
「付き合う前、
由貴が俺を追いかけてロビーで待ってた時は
凄く嬉しかった。」

「あったね。実はちょっと心折れそうになったの。」

「俺は帰ったフリしてたよ。
諦めて由貴がロビーから出ていく姿が見てた。
由貴が駅まで歩いて改札入ってくのを見届けた日もあった。」

「えっ?!声かけてよ!」
由貴は驚いた。

「俺だってたまには由貴に追いかけられたい。
あの由貴の元気ない姿が可愛くて。」

「何よそれ…ちょっとストーカーだね。」

由貴は笑う。

「そうだな、お互い様。」

義之は由貴の手を握って軽くキスをした。
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