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Vesica Pisces
第17章 太陽は静寂に交わる
顔が火照って、透の顔がまともに見れない。

けれど、これ以上我慢することも出来ない。

躊躇いがちにショーツに手を伸ばし、クラッチをずらす。

ひたっと灼熱の尖先が当たる。

「伽耶…?」

ぐうっと一気に根元まで呑み込んでいくと、待ち侘びた熱幹に内側がびくびくと収縮するのがわかった。

「ンンッ…は、ぁっ…」

透の表情は恐くて見れない。

淫乱な女だって呆れてる?それとも…。

ちゅっと唇に触れた温もりに、思わず目を開ける。

そこには見たこと無いくらい優しい目をした透がいた。

薄暗い病室の中でもわかるくらい耳まで真っ赤だ。

「…っんだよ、その声…ずりーだろ…っ!」

透は半身を起こして、病院の枕に私ごと凭れ掛からせる。

透の上に乗った態勢で、僅かにでも動くとナカに挿ったままの透のムスコが動く。

切なく吐息を零せば、ぎゅっと抱きしめられる。

「くそっ…ってぇし…伽耶、今日だけ動いて?」

見つめられて、透のその目が訴える甘い要求だけで、子宮がきゅうっと疼く。

透のようには出来ないけれど、それでもぎこちなく腰を揺らした。

もっと、突き上げるような快楽が欲しいのに、もどかしくて物足りない。

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