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禁煙チュウ
第14章 臨時休業
腕の中でヒクヒクと震える石井をしっかり抱き寄せる。
「石井……、イッた?」
耳元で囁くと荒い息を漏らして石井がコクリと頷く。そうっと愛液まみれになった指を抜いた。
「ごめん、なんか夢中になった……痛くなかった?」
それにも石井はコクリと頷く。

ほんとかな。
体を離して顔を覗き込むと少し汗ばんだ石井の火照った顔が目に入る。
目とか潤んでて、少し開いた唇から熱い息を吐いて、もう、大変に色っぽい。
「へへ」
と思わず笑ってしまったら、石井がきゅっと表情を引き締めた。
「なんですか」
「ん~? いや、可愛いなと思って」
俺の答えに石井はうーと呻っておでこをくっつけてきた。

「可愛い、石井、可愛いなー」
俺はご機嫌で石井とおでこをぐりぐり擦り付け、子供にするみたいに体ごとゆらゆらと揺らした。
汗ばんだ背中をぽんぽんしていると、
「もう……」
と石井が呟いて俺の耳を噛んだ。
「イテッ」
「子ども扱い」
ふてくされたような声。
「だーって可愛いからさー」

のんきに言うと石井が腕の中でもがいた。
「宮田さんばっかりズルい」
そう言うと腕を体の間に滑り込ませて、俺のナニにぎゅっと手を押し付けた。
「う」
反射的に声が漏れる。

「……石井?」
「……」
石井は顔を俯けたまま、スリスリと俺の股間を撫で続ける。
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