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禁煙チュウ
第14章 臨時休業
「ん……ン、宮田さん、暑い……」
イッたあと動けずにじっとしていたら、石井がもぞもぞと動いた。
「あぁ……、ごめん」
名残惜しいけれど、体を起こす。
石井のナカからペニスを引き抜くと、ずるりとゴムが垂れた。
「う~、すげぇ出た……」

ゴムを処理しているのを石井が物珍しげに見る。
「もー、いちいち見ないの」
なんか恥ずかしい。
ふふふ、と汗をかいた石井が笑う。

俺の家のソファに裸で横になっている石井。
無防備に、力を抜いて、なんだか楽しげに。

「汗とかこれ、大丈夫ですか?」
石井がソファを指さす。
「あー、まぁ、拭きゃ大丈夫」
そっか、と呟いて石井は起き上がり、俺の貸した服を被った。
あー、おっぱい隠れちゃった。

ソファにちょこんと座って乱れた髪を直す仕草がなんだか幼くて可愛い。
俺もパンツと、上だけ着て石井の横に座る。

はぁ、と息を吐いて天井を見上げた俺の横顔を石井がじっと見る気配。
横目で見るとふふふ、とまた笑う。
石井が笑うと腹の底がむずむずする。あー、可愛い、なぁ。
石井の肩に腕を回して引き寄せた。

「なーに見てんだ~」
「きゃー」
石井がわざとらしく声を上げる。

「した後って、タバコ吸いたくなるんですか?」
俺の腕の中で石井が上目づかいに聞いてくる。
……。忘れてた。石井との愛あるセックスを堪能しすぎて。
だけど石井が意味ありげに笑うから、
「あー。なるね。吸いたくなるなる」
と返して唇に指を当ててタバコを吸う真似をした。

石井はすかさず「だめですよ」と言い、俺の顔を引き寄せてキスをした。
わざとむずかしい顔をして。

唇が離れると、二人で見つめ合ってクスクスと笑った。
あ~。幸せかよ。
抱きしめた石井の首筋に顔をうずめてため息を吐く。
「離れたくね~」
石井の笑う気配が体から伝わる。
「私もです」

寝ちゃいそうだから、とロフトに移動する。
布団に入ってくっつき合うとすぐに睡魔がやって来て、吸い込まれるように眠りに落ちた。


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