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第15章 ハッピー・エンド（?）

「真中ちゃん声大きいよ」
立木さんがたしなめる……けど立木さんもお酒のせいか興味を隠せない表情でこちらを見る。

あ～。恥ずかしい。
「え～と、その、おかげさまで……」
「きゃーっ！　やっぱり！」
真中さん目を見開いて、口を押えて叫んだ。
一応他のお客さんに気を使ってくれているらしい。

「なになになに、二人はあの日の前からなんかあったわけ？」
カウンターに身を乗り出して真中さんが言う。目が爛々としすぎてちょっと怖い。
「え～、いやぁまぁそうですねぇ……」
言葉を濁す俺に立木さんまで身を乗り出してこう言った。
「宮田君、今日もおごるよ」