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禁煙チュウ
第2章 戸惑う
「石井ごめん、ジンが切れそう」
「はぁい、買い出し行きます」
「ついでに乾きものも適当に買ってきて」
「はーい」

今日はめずらしく団体の客が入って店内がいつになく騒がしい。
そのおかげで石井と普通に喋れる……といってもあんまり目を見れないけど。
「宮田さん、お金……」
いつの間にか石井がそばに来て立っている。
肩がビクリと震えた。

「あ、あぁ、悪い」
石井は物言いたげにこちらを見上げている。
距離が近くて俺はすぐ目をそらしてしまう。
ハタチの小娘にびびってる俺、かなり情けない。

と、お金を渡そうと伸ばした手に石井の指が触れて、下に向けた俺の掌をスゥっと撫でた。
「!」
驚いて思わず石井の顔を至近距離からまともに見てしまう。

店の照明が映りこんでキラリと光るアーモンド形の瞳が俺を射抜くように見つめてくる。
数秒見つめ合うと、石井は満足したように微笑んだ。
「じゃあ、行ってきます」
言いながら俺の後ろを通り抜けていく。

石井がドアを出るまで後姿を目で追う。
猫のように店内をスルスルと通り抜け、チリリンと鈴の音だけ残して出ていった。

はー、と思わず息をつく。
金魚鉢に手が伸びる。飴を二個掴んで口に放り込む。
丸いガラスに映る間延びした俺の顔。
目には戸惑いと焦りの色。
あの日と同じレモン味の飴がゆっくり舌の上で温まっていく。

あの日―――。
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