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帝都被虐奇譚 美少女探偵助手の危険な冒険、ふしだらな願望
第6章 世にも淫らな放置プレイ
丑三つ時をとうに過ぎ、空に白みがかかる時間。地下室には、荒縄の軋む音に、紀子の甘い喘ぎが交差します。発育の良すぎるその18歳の肉体が、芸術的ともいえるほどにSMチックな亀甲縛りを施され、その恥辱にその大きな乳房を、ウエストのくびれを、そして噛み締めた唇を震わせています。
(ううぅぅッ…ご、五十面相…あの人は、鬼だわ、鬼畜だわ、いいえ、悪魔よッ)
紀子は心の中で叫ばずにいられません。内股にヒクヒクと痙攣が走ります。燃え上がり始めた紀子の聖なる穴には、木製の張子、つまりは女の人が抑えきれない衝動を覚えた際用いる『こけし』がキッチリと挿し込まれているのです。ピシーッと閉じられたまま足首を縛られている紀子ですが、股縄に結び付けられたこけしはそれを分け入る様に、そしてまるで紀子の膣の形状を計算して造形されたかのように‘多感’な女芯を熱く熱く燃え上がらせるのです。

固く硬く緊縛された肉体を悶えさせ、あるいは、厳しく結わかれた足首をにじり合わせるだけでも、人造のご神体は紀子の欲望を極めるようにじゅぷりと奥深くに潜行し、乙女の純情を嬲るのです。その都度、狂わんばかりの卑猥な快感を覚える紀子ですが、これこそ紀子を悦楽の虜に調教する五十面相の「手段」であることは見抜いているだけに、その甘い罠に嵌らんと己を戒める紀子です。しかし、彼女と五十面相の関係は「責め手は強し身は弱し」という調教主と女奴隷の間柄。所詮捕虜の紀子にとっては勝ち目の薄い闘いとも言えましょう。なぜならば、性感を弄ばれることは、女にとって最大の弱みを握られることに他なりません。責め苛まれるとはいえ、苦痛を与えられるわけでは無く、得も言われぬ心地良さを味合わされるのです。しかも、捕えられているという不可抗力な今の状況も、紀子にマゾヒスティックな快感を呼び覚まさせるのです。それを計算し尽くしたかのようなこの「放置刑」に自分を処した猟奇的な怪盗を憎々し気に想う紀子です。
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