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17歳の寄り道
第20章 【碧編】窮地
まだ、夜。


重苦しい何かを感じて目を開けた。






―――そこには。


義父が私の布団を剥ぎ、パジャマ代わりに着ていたTシャツの中に、顔を突っ込んでいる。


「―――っ!!」



恐ろしくて、声が出ない。
暗い中、部屋のドアをちらりと見ると、開いていた。

私、鍵をかけ忘れたの…?それとも、義父が開けた…?


今、私が起きていることに気付かれたら、逆上されるかもしれない。


凛太は……?寝室?

途端に嫌な汗が噴き出し、ドッドッドッと心臓が強く打ち始めた。



耳を澄ますと、布団のシーツが擦れる音の合間に、義父の荒い息づかいが聞こえてきて、身震いした。

今、何をされているのか把握できない。
服をめくられているだけなのか…



恐ろしい。
騒いで、殺されでもしたら―――。


そこまでされなくても、殴られたりしたら……凛太だって驚くだろうし、悲しむ。

母のいない、この日に。
なんて卑怯な男なのかと思うと、悔しくて涙がにじむ。

私、母の留守中に、この男に犯されるの?



寝ているふりをして、寝返りを打とうとしたら、義父は酒臭い息を撒き散らしながら、ついに私の乳房に触れた。

苛立たしいほどゆっくりと、乳房を撫でまわしている。
その手つきには気持ち悪さしかない。


……無理だ。


どうにか、机に置いているスマホで……





「碧ちゃん……起きてるの?」


義父が、耳たぶを舐め囁き、戦慄が走った。
声は出ないのに、体が勝手に震え出す。


「怖がらなくてもいいよ。優しくするから」

「い、いや……」

「本当?確かめていい?」

「あっ」

義父の手が、たやすくショーツの中に入った。


「いやっ、やめて、おとうさん…いや」

「あれ。濡れてるよ?一人でオナニーしてたの?」

「……っしてない」

「騒いだら、凛太が起きるよ?」


酒臭い。近寄るな。
何で私はこんな男に好きなようにされているんだ。

「……いたっ……」

義父の指が強引に私の中へ入り、快感の気配すらないそこを掻き回す。
私は、唇を噛みしめながら泣いた。



「碧ちゃんのあそこは若いから締まりがいいなあ…。ほら、クチュクチュ聞こえる?」
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