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Blue Roses〜2度目の恋 最後の愛〜
第14章 エピローグ
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――― NY公演。
理紗と隆は新婚旅行に来ていた。理紗の古巣のオーケストラと真啓の公演があるとの事で、わざわざ旅行の途中で立ち寄った。隆は止めたが、どうしてもと理紗のたっての願いで、コンサートを見ることになった。そして、真啓に招待されて打ち上げパーティーに顔を出すことになった。
「バーバラ先生が君に会うのを楽しみにしているよ。」
真啓はにこにこと笑っていたが、緊張した面持ちだった。理紗が昔の仲間に声を掛けられて楽しそうに話をしているのを不安げに見ている隆に真啓が言った。
「大丈夫ですよ。ここにいる人達は、理紗が記憶を無くしてしまったことを話していますし、口止めしてあります。」
「僕は、どうしても止めたかったんです。しかし…。」
「理紗も頑固なところがありますからね。それに恩師のバーバラ先生がご結婚されたのを知らずに居たので、どうしても挨拶がしたいと僕もしつこく言われてしまいました。本当に済みません。」
真啓は、隆に申し訳なさそうに言った。隆は落ち着かず、理紗を守る様にぴったりと寄り添っていた。
「身内の打ち上げに、身内でも無いわたしがお邪魔してごめんなさい。でもバーバラ先生にはどうしてもお会いしたかったの。」
バーバラが結婚したという噂を聞いたが、誰も友人達が教えてくれなかったことに、理紗は少々腹を立てていた。
「先生も水臭いわ…ご結婚されたことを教えて下さらないなんて…。」
真啓と隆は目を見合わせた。
「きっと子供さんも小さかったし、バーバラ先生は気を使ったんだよ。」
真啓が宥めるように言った。会場で、バーバラを見つけると、理紗は掛け寄った。
「バーバラ先生っ!」
バーバラは理紗を見つけると嬉しそうにやって来た。
「リサっ!あなた…元気だった?」
理紗がアメリカを離れて約10年の月日が流れていた。
「いつも葉書をありがとうね。子供さんは?」
「母が見てくれているんです。」
バーバラは隆を見ると初めましてと挨拶を交わした。
「先生酷いですわっ!ご結婚されたと聞いてびっくりしましたの。相手はどんな方ですか?ご挨拶させて頂かないと…。」
バーバラは真啓をじっと見つめていた。その場に居た、真啓、隆にも緊張が走った。
「バーバラ…わたしの腕時計が…。」
着替えを済ませて来たイヴァンが出て来て、理紗の姿を見て一瞬動きを止めた。
理紗と隆は新婚旅行に来ていた。理紗の古巣のオーケストラと真啓の公演があるとの事で、わざわざ旅行の途中で立ち寄った。隆は止めたが、どうしてもと理紗のたっての願いで、コンサートを見ることになった。そして、真啓に招待されて打ち上げパーティーに顔を出すことになった。
「バーバラ先生が君に会うのを楽しみにしているよ。」
真啓はにこにこと笑っていたが、緊張した面持ちだった。理紗が昔の仲間に声を掛けられて楽しそうに話をしているのを不安げに見ている隆に真啓が言った。
「大丈夫ですよ。ここにいる人達は、理紗が記憶を無くしてしまったことを話していますし、口止めしてあります。」
「僕は、どうしても止めたかったんです。しかし…。」
「理紗も頑固なところがありますからね。それに恩師のバーバラ先生がご結婚されたのを知らずに居たので、どうしても挨拶がしたいと僕もしつこく言われてしまいました。本当に済みません。」
真啓は、隆に申し訳なさそうに言った。隆は落ち着かず、理紗を守る様にぴったりと寄り添っていた。
「身内の打ち上げに、身内でも無いわたしがお邪魔してごめんなさい。でもバーバラ先生にはどうしてもお会いしたかったの。」
バーバラが結婚したという噂を聞いたが、誰も友人達が教えてくれなかったことに、理紗は少々腹を立てていた。
「先生も水臭いわ…ご結婚されたことを教えて下さらないなんて…。」
真啓と隆は目を見合わせた。
「きっと子供さんも小さかったし、バーバラ先生は気を使ったんだよ。」
真啓が宥めるように言った。会場で、バーバラを見つけると、理紗は掛け寄った。
「バーバラ先生っ!」
バーバラは理紗を見つけると嬉しそうにやって来た。
「リサっ!あなた…元気だった?」
理紗がアメリカを離れて約10年の月日が流れていた。
「いつも葉書をありがとうね。子供さんは?」
「母が見てくれているんです。」
バーバラは隆を見ると初めましてと挨拶を交わした。
「先生酷いですわっ!ご結婚されたと聞いてびっくりしましたの。相手はどんな方ですか?ご挨拶させて頂かないと…。」
バーバラは真啓をじっと見つめていた。その場に居た、真啓、隆にも緊張が走った。
「バーバラ…わたしの腕時計が…。」
着替えを済ませて来たイヴァンが出て来て、理紗の姿を見て一瞬動きを止めた。
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