この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
篠突く - 禁断の果実 -
第1章 本編一話 罪を重ねる
「……ごめん」

 隣で布団を手繰り寄せながら、彼は消え入りそうな声で言った。顔は窓のほうへ逸らされており、その表情をうかがうことはできない。

「……痛かったでしょ、姉さん」

 私は黙っていた。清らかさを思わせる真っ白なシーツに染みた液体に、ぼんやりとしていた頭が覚醒する。
 ――……ああ、私、弟としたんだ。
 ベッドに横たわった格好のまま、横目に床を見る。乱暴に脱ぎ散らかされた制服が、私を見ている。私達を見ている。裏返った下着のクロッチが丸見えになっていて、いやらしい二つの色が余計に罪の意識を感じさせる。十二月の冬の冷気とは裏腹に、私の小さな壷はまだ熱を帯びてジンジンと疼いている。
 高校三年の私には、一つ下に弟がいる。百五十八cmの私よりも頭ひとつ分近く背が高い彼は、母に似て抜けるように肌が白く、女の子のように綺麗な顔立ちをしている。彼は、一年前の激しい雷雨の日、私を“女”にして、“男”になった。それからというもの、私達は雷の鳴る雨の日に、どちらからともなく体を重ねた。
/82ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ