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篠突く - 禁断の果実 -
第6章 本編五話 運命、そして (後編)

◇◆◇

 ソファーに深く座った孝哉は、膝の上に姉を乗せた。陰茎を彼女の秘部に充てがいグッととば口を割ると、熱く蕩けるような肉壁がそれを少しづつ包み込んでいく。

「はぁ……ん……」

 きつく狭いその入り口に圧迫されて、気が遠くなるような快感に身を震わせた孝哉とは対照的に、悠は俯いて、痛みに耐えるように深く息を吐き出した。元々入り口が狭いのか、あまり回数を重ねていないからなのか、悠は毎度、挿入の度にこうして裂けるような痛みを感じていた。

「……姉さん、痛い時はちゃんと言ってね」

 余裕が無いのか、悠は無言で頷くだけだった。
 自分の力だけで陰茎を深く挿れるのは辛いようで、孝哉が腰を突き上げることで漸く、奥まで彼で満たされる。その際、悠は「んんっ」と、苦しいのか気持ち良いのかわからぬ声を上げ、目尻にうっすらと涙を浮かべた。
 挿入するだけで体力を消耗した悠は、孝哉の首に手を回して、ぐったりと凭れかかっていた。部屋の暖房がきいてきたせいもあってか、彼女の体は既にしっとりと汗をかいている。
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