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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第6章 NASAの敏腕女史-またの名を女同士のバトルとも言う



「外交官というのもあって、遠藤は祖母‥私から言う叔母に預けられる事が多かった…
だから、遠藤が小さい頃から私は知っていたのだよ」


「その叔母様は今?」


「人一倍元気な叔母だからね、遠藤の方で1人暮らしだが、相変わらず気ままなようだ…
伊織は早乙女の方には似なかったよ、あの真面目過ぎる性格は……」


「・・・ぷっ…
それ、遠藤さんが聞いたら、渋い顔するかも…」


「ああ‥そうだろう…
時々言ってはいるが、毎回渋い顔をされてるよ」


「くすくす…」


紀永の本当に困った顔が面白い、ぁたしが来る前から、2人でこんな静かなバトルをしていたんだと思うと、笑いが止まらなくなる。




「遅くなりました…
後始末と手配、全て終わりました」


噂をすれば何とやら…
タイミング良く、遠藤さんが戻って来た。



「・・・そうか……」


「・・ぷっ・・」


「???」


渋い顔の紀永と、堪え切れなく笑うぁたし…
遠藤さんは理解出来なく不思議顔。


こんなやり取りも、本当に久しぶり…
身体の力が抜ける、2人のおおらかさに……



「・・んっ‥
では行くかね」


流石紀永…
表向きという事で、しっかり表情を戻した、先ず笑わない謎の早乙女会長の顔。


相も変わらずの威圧感に、ぁたしは紀永の後ろを付いて行くしか無い…
どうやら、自由な米国生活で、ぁたしの方が前に戻ってしまってる。


正面では無く裏口から会場の外に出て、止まっている車は特別仕様のロールスロイス…
あの、車体を長くしたタイプね。



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