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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第7章 遠藤の葛藤と甘い夜-



「・・・・」


人生色々あるもんだ…
忠実そうに見える、新島さんにもまた……
その理由で米国まで付いて来た‥会えない娘と被せて。



「・・話しません…
新島さんは、独身の方が似合いますから」


「嬉しい事を言ってくれるわ…
遠藤さんは優しいですね」


「私は‥優しくなんか………」


無い……


どれだけの人間を落として来た事か…
自身の為、会長の為、裏であらゆる手を使った、そんな私が優しいなど‥ある訳無い・・



「・・それとも、優しいのは美紀様にだけですか?」


「・・・!!」


ビクッと身体が震える!
何故!?



「女の感‥でしょうか…
遠藤さんが美紀様をどう思っているのか、それくらいは分かります」


そこまで、分かりやすい行動をしていたのか私は?


いや、極力普通に接していた筈…
誰にもバレないように……



「・・・何故・・・」


「当たりみたいなようですね…
多分、男性では分からないと思います‥が、女性から見れば、ふとした行動が違うんです」


「そんな‥ものですか?」


では、気付いたのは新島さんくらい…


屋敷内、女性率は限りなく少ない…
会長が独身という事で、あらぬ誤解を避ける為に、極力女性採用はしないようにしている。



「本当に些細な事です、本当に普通なら気付かないんでしょう…
たまたま私が気付いただけ」


「・・・・・」


新島さんは確信を持って言っている、こうなると私は勝つ事など出来ない‥内に秘めているとはいえ事実なのだから。



「・・適いませんね、女性の感は・・・」


「言って欲しくないとは思いました…
ただ・・・」


「ただ??」



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