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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第3章 海外留学



「せめて朔夜叔父と言ってほしいな…
しかし、この堅物と一緒に居て疲れないか?」


「いいえ…
そんな事は思った事も無いです、朔夜叔父様?」


「意外だな…
ともかく、何か困ったら相談に乗るぞ?
朔夜叔父様とまで言われたら、無視する訳にはいかんだろ??」


「何かありましたら、ご指導宜しくお願いします……
くすっ………」


「まあ、2人共その辺で…」


「少々悪戯が過ぎたか?」


「程度はあると思うがね…
では、私達はこの辺で……」


「また‥朔夜叔父様」


叔父に向かって柔らかく微笑み、私の後を付いて来る。


それにしても、美紀の行動に不自然さは残る…
公的場所では当たり前の事だが、美紀は一度もそんな素振りは見せた事は無かった。


車に乗り込んでも、まだ考えてしまう・・



「・・あの朔夜叔父様は一体??」


「ああ…
口はああだが実力は確かだ…
私に会長職の話が出た時、後押ししてくれた人物で、信用は出来る叔父だ」


「社長と……」


「それは私が押した…
今の早乙女内で一番信用に足りる人物…
それを遊ばせておくのも惜しい、私が屋敷ばかりだから、実質面は朔夜叔父が目を光らせている」


「そう…
信用出来る……」


美紀なりに、朔夜叔父の事を推し量っているのだろう、何時もより表情少なく考え込んでいる。



「・・しかし‥表でも何も問題は無いね」


思っていた不自然の疑問……



「・・・
付属高の時は毎日こうだったのよ…
誰にでも笑顔で、成績優秀なお嬢様……
周りが勝手に印象付けて、私はその通り振る舞うしか無かったわ」


「それが理由か…」


「ええ…
毎日、作り笑顔とお嬢様言葉…
本当の私には見向きもしない、だから……」


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