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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第5章 困った(?)私生活



学生でありながら研究室を貰ったという事で、大学側が企業の過度な勧誘を考慮して、向こうがボディーガードを付けてくれたらしく、大学内に入れない会長側のボディーガードより、安全性は確か。


その事も日本には連絡済み、会長はプライベート以外は、こちらのボディーガードを下げると言っていた。



(みっきー寝たかな?)



奥のみっきーの部屋を覗けば‥あらら、パソコンに向かって夢中。


こうなると、なかなか周りに気付かない…
この様子だと大丈夫かな??


私の部屋に戻り、置きっ放しの携帯を手にする…
これも渡米前に渡された物、連絡先は2つしか入っていない。


会長と第一秘書の遠藤…


定期連絡は会長に…
必要品の相談は、秘書の遠藤に……
これも、日本に居る内に決められた内容。



「・・そろそろかな?」


時計は22時を回っていて、時差のある日本では朝の8時…
丁度、会長の仕事前の時間で、私が指定された定期連絡の時間。


この時間帯なら、お互い差し支え無いだろう‥と・・・









「・・そうか…
近頃は少し余裕が出来たようだな」


『そのようです…
何か変化があれば直ぐに連絡します』


「ああ………」


朝の‥向こうにすれば夜だが、新島君からの定期連絡。


条件と付けた約束はしっかりと守り、新島君は週に1度、こうしてこちらに連絡して来る。



「こう‥一本槍の性格だからね彼女は…」


私が会長として対応しても、真っ直ぐに突っ込んで来るあの度胸、女性なのが惜しい程。


男尊女卑などという昔の考えは全く無いが、男性ならば日本料理の世界で、もっと大きく活躍していたとは思う。



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