この作品は18歳未満閲覧禁止です
![](/image/skin/separater50.gif)
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第5章 困った(?)私生活
![](/image/mobi/1px_nocolor.gif)
「・・ねえ‥紀永・・」
「ん?」
穏やかな行為が終わった後、ベッドに半身起こし、前に美紀を置いて後ろから抱き締めている・・
「あのね…
日本に戻って来たら、1つだけ‥お願い聞いて欲しいの……」
「お願い??」
美紀の方は、私の指にあるチェーンを自分の指に絡めて遊んでいる。
「うん‥1つだけだから……」
「どんなお願い??」
「んー
日本に戻って来れるまで秘密」
「気になるね…」
美紀が私にお願いなぞ、本当に珍しい…
あまり望む事をしない美紀だから。
「今は秘密…
でも1つだけ‥一度で良いの…
戻って来れたら聞いてくれる??」
「・・・
良いよ‥美紀のお願いだからね」
何の願いかは分からないが、こう‥思い詰めているように聞こえるのは確か。
ならば、出来る限り私は聞いてあげたいと思う。
「約束…
絶対だよ紀永?」
「ああ…
他ならぬ美紀の願いだからね」
「絶対に……」
くるっと振り向いて、私に抱き付いてしまう。
「後で‥嫌って言わないでね………」
「・・分かった・・」
「絶対‥だよ………」
思い詰めているような、決意のような言葉に、私は頷いた・・
どんな願いであれ、美紀が望むのならば‥と……
美紀は、それ以上言葉にしなかった…
不思議な程の儚い約束‥その時私はそう思った・・・・・
―――――――
「ふぅ・・・」
つい思い出してしまった、このペアリンクのせいか、私の心のせいか??
「もう、こんな時間か…」
随分思いに耽っていたものだ。
椅子から立ち上がり、仕事の為に着替えに向かう‥そう、変わらない日々の為に………
・
![](/image/skin/separater50.gif)
![](/image/skin/separater50.gif)