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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第6章 NASAの敏腕女史-またの名を女同士のバトルとも言う



相変わらず面倒な挨拶、これも公的な場所と頭は切り替えはいるが……


早乙女会長としてなら文句も言わんが、こう個人的な方までこれだと、流石の私だとて嫌気くらい差す。



(全く……
日本も世界も、狸というものは変わらない)


今、私が作ったプログラムは、流通をかなり制限している…
会長にのし上がる為の手段だっただけで、個人的な事になるこれは、なるべく拡大を避けたいところ。


契約している企業は良いだろう…
だが、流通を規制している為、喉から手が出る程、欲している企業や国は沢山。


だからこうして出て来ると、契約欲しさの狸が群がる‥本当に面倒な事。



一通り挨拶も済み、席に座ろうと一瞬だけ周りを見回した。



「・・・・・!?」


一番最後尾…
確か招待の学生枠と記憶にあるが、その学生枠の席の中に‥美紀の姿!


一瞬だが、私が見逃す筈も無い…
黒のスーツ姿で、髪も上げ見た目は随分変わっているが、あれは間違い無く美紀・・


数少ない、学生枠の招待に入っていたのか…
流石に私も驚いた。


国際級のセミナーの学生枠となると、余程将来を期待されている学生にしか、招待は渡らない。



(思っていた以上だね)


20才で学生枠の招待を勝ち取れるのは、異例中の異例‥中には稀に10代の秀才なんてのも居るが、あれは本当に特殊な例だ。


MIT入学から、まだ半年弱だというのに、此処まで実力を付けていたとは、どうやら新島君の話以上に評価は高いよう。



「・・・・・」


席に座り、密かにポケットの中の携帯を操作する、勿論遠藤宛てに……



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