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義兄棒
第1章 再会
美紗子は久しぶりに再会した義兄に不思議な違和感を感じていた。

3つ年上の夫の圭太よりさらに年上のはずであるのに義兄は年月を感じさせない若さを保っていた。

まるで夫と美紗子だけが年齢を重ね、義兄は若返ったようにさえ思える。
消防士という職業柄もあるのだろうが鍛えた肉体は引き締まり健康的に日焼けしていた。

3年前義父が亡くなった折には忙しく立ち回る美紗子にはゆっくりと義兄と話す時間がなかっt。
そのことが余計に時間の経過を曖昧に感じさせているのかもしれない。

美紗子の軽自動車のドアを開け義兄が蒸し暑い夏の空気とともに乗り込んでくる。
助手席のシートにその肉体が収まると肉体の持つ圧力のようなものが美紗子の頬を撫でた。

「新幹線は混んでました?」

なぜかドギマギしながら美紗子は聞いてみる。

「いや、全然。しかし下関は暑いよねー。」

義父の法事のために3年ぶりに帰省する義兄は懐かしそうに窓の外を眺める。

「今年は特に暑いみたいですよ。」

そう言いながら美紗子はロータリーから車を発進させた。

「仕事はどう?看護婦さんも大変だよねー。」

義兄が美紗子について知っている情報はおそらく美紗子が看護師であること、
関東の大学に行っていたことくらいだろう。

同じように美紗子もほとんど義兄について知らなかった。
ただ、地元では名の知れた不良であったこと、若いうちはかなり遊んでいたことは
夫からの情報として記憶していた。

「大変なんですよー。でも圭太は手伝ってくれないし。お義兄さんからも行ってやってくださいよ。」

過剰にならないほどの愚痴を口にしてみる。

「俺も看護婦さんと結婚したかったなー。美紗子さん俺と再婚しない?」

冗談っぽく義兄が口にした言葉に美紗子はうんざりした。

何度も言われるこの言葉。看護婦の何がいいのか、と思う。

どうせ看護婦はエロいとかそんな理由だろう。

「なんでそう思うんですか?」

一応聞いてみる。

「だって看護婦さんってエッチなイメージあるでしょ?」

予想どうりの返事。しかし、それを言うか、と美紗子は思った。

「美紗子さんもエロいの?」

返ってきたのは耳を疑う一言だった。



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