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第12章 旅行

５月の大型連休に、俺は、希美と大磯へ旅行に来た。

ガチャッ…

「すごーい！全面海だ！」
「だろ？」

白と茶でまとまったホテルの室内には、眩しい程の陽の光が入り、窓を開けると磯の香りが入ってくる。

「まだ、ちょっとプールには、入れないけど、大きなプールがある。」
「いつか、泳げる季節にまた来たいね！」
「そうだな。少し歩くか？」
「うん。」

ホテルを出て、大磯ロングビーチをのんびりと歩いた。

「あっ、悠生！今夜、花火大会だって！」
「ホテルから、見れるな。夜、来るか？」
「うん。歩いてみたい。」

土産物店や小さなイベントを見ながら、ホテルに戻って、レストランで夕飯を食べた。