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ランジェリー騎士団
第5章 ランジェリーアーマーの秘密

「ベルラ・ウィリースだ。よろしく頼む」

 フェレリーが集合場所である王女護衛兵たちの詰所に入るなり、そう言って握手を求めて来たのは陽に焼けた褐色の肌に、黒のドレッドヘアを束ねた背の高い女兵士だった。

 顔を見るのは初めてだったが、彼女が副隊長として召集された「竜剣のベルラ」だということは一目でわかった。

 内陸部の辺境、剣闘の盛んな事で知られるニザースの町で名を馳せた女勇士である。

 兵士ではなかったため、彼女が身に着けているのは、試合着なのだろうか? 興業向けに腕と脚の露出を多めにした(といっても、ウェルヘルムの破廉恥なランジェリーアーマーほどではなかったが)スケイルメイルだった。

 剥き出しの手足の筋肉を見れば、並の鍛え方ではないことはすぐにわかる。かといって、パワーファイター型である多くの男の剣闘戦士たちのように、ガチガチに仕上げた肉体ではなく、おそらくは、鞭のようにしなやかに、電光石化の動きで相手を仕留めるタイプの体つきとみえた。

 髪の色と同じく漆黒の瞳には知性の光が湛えられており、こうしていち早くフェレリーに挨拶をするその態度からしても、どうやら「武」だけに頼った人物ではなさそうである。きびきびとした口調からも、頼りになりそうなことが覗えた。

「フェレリー・バローミュールよ。貴女が副隊長ね、こちらこそよろしく」
「点呼はしておいた。団員は皆揃っている……始めるか?」
「ありがとう。気がきくのね」
「いや、兵士という身分は初めてでね……至らないことがあれば何でも言ってくれ」
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