この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
神は現で夢を見る
第3章 凪と海


それからと言うもの、海は、毎日晴明屋敷に訪れていた。


無論、可愛い凪に会う為に相違無い。


二人で庭を散策してみたり、手遊びをしてみたり、晴明と海の晩酌の相手をしたり。


二人は急速に仲良くなって行った。


それも当たり前か。


凪の魂は、海が愛した『凪』の魂。


『凪』が愛した海が今の凪の目前で、微笑み、優しく凪に触れるのだ。


彼を意識しない筈がない。




何時しか、凪は、海を愛した。




けれど、凪は海を愛せば愛す程疑心暗鬼に陥った。




「だって、解らないんですもの。海様はきっと、未だに亡くした奥方様を愛してらっしゃる。父様はどうしてあたしをあの女(ひと)と同じ顔に作ってしまったの……… 」




凪の呟きは、風に乗って部屋の外へと流れてゆく。


開け放たれた襖の向こうには、新月に欠けた月。




「馬鹿な子だね ……… 。凪は……… 。」




溜め息混じりの声が聞こえて、驚いた凪は声のした方へ顔を向けた。


今では聞き慣れた、愛しい男の声。


それ以前に、此処にいる男は大好きな父意外に一人しか居ない。


一人しか来ない。




「海 ……… さま ……… ? 」




覗き込むように、柱の影から現れるのは、長身の男。


弾かれたように立つ凪と、彼女の前に跪く海。


良い具合に目線が重なって、海は、ふわりと凪を抱き寄せた。




「俺は、今の小さい凪が好きだよ。勿論、前の奥さんと比べたりしない。凪は凪だ」


「あたしは、がさつだし、気がきかないよ」


「そうじゃ無いでしょ。凪は、明るくて、元気よくって、ちゃんと自分の意見を持ってて、発言出来るってだけでしょ」


「それに身体ちっさいし、幼児体型だし、胸無いもん。海は、こんなに綺麗でカッコ良くて、背が高くて ……… 。釣り合わないもん 。あたしだって、身の程くらい知ってるもん。あの女みたいに」


「なぎっ!! 」




執拗に己を卑下する凪に、海は少しイラついて、思わず凪の唇を塞いだ。


凪に、自分を卑下して欲しく無かった。


自分と、昔の凪と比べて欲しく無かったのだ。
/28ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ